メキシカ/Mexica (2015年新版)
Wolfgang Kramer & Michael Kiesling作 (2002)
2~4人/60~90分
BGG/PG
かつてアステカ人たちは、預言に従いテスココ湖に浮かぶ島に都市を建設、アステカ文明を築いた。しかしその後スペイン人に滅ぼされる。
数々の名作を生み出しているクラマー&キースリング・コンビによる作品群の中でも「特に傑作」との誉れが高かった作品。が、長らく絶版となっていて入手難・ヤフオクなどで高騰していたのが、めちゃめちゃ豪華なコンポーネントで復刻した。初出は2002年。
神殿コマは石みたいにズッシリとした質感。レジン製。
ボードに置いた時のコトッという感触が心地良い。
こんな立派なコマが計72個も入ってる。
ちょっと高かったけど満足度大!
横から見て段数を数えなくても、上から丸の数を数えれば分かるようになっている。
ゲーム内容はざっくり言うと、エリア・マジョリティ・タイプの陣取り。水路で区切られたエリアに神殿を建てていき、その数と高さ(総段数)を競い1位~3位までに得点が入る。というのが基本だが、このゲームのユニークな点は最初はまっさらな土地から始まって、そこを水路で区切って陣取り争いの対象となるエリアを作っていくこと。それをやりながら勢力争いもする。
開始直後。どこを囲む?どこに移動する?神殿はいつ置く?
全員初めてで何をしたら優位に立てるかサッパリわからない中、模索しながら行動していく。
2人はワープを使って島の端の方に移動した。
1人はスタート地点の周りを囲い始めた。
私は小さい神殿をバラまいてみた。
自由度がものすごく高い。楽しい。
水路によって土地が区切られ、いくつかのエリアができてきた。
なんとなく“自分で囲ったエリアは自分の土地”という気持ちが芽生えてくる(が、実際は神殿の数で決まる)。
エリアができた時にまず得点が入り、その後決算時に各エリアの勢力争いによる点が入る。(決算は計2回)
カリプルトークン置き場。前半戦で8枚、後半戦に残り7枚が公開される。
数字の意味はエリア確定時と決算時とで異なる。 |
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激しく建築合戦が行われている様子。
終局時の盤面。何もなかった島がここまで賑やかに発展した!
なにしろ神殿コマの見栄えがいいので、写真撮りたくなる。
手番になったら6ポイント分のアクションを行うクラマーお得意の「アクションポイント制」。
余ったポイントは繰り越すこともできるのでけっこうサクサク進む。
でかい神殿を1コも置けなかった人(L君)が盤外に作った壮大なモニュメント。
にもかかわらず2位に食い込んでいたので、でかい神殿を使わずに勝つ戦法もあるのかもしれない。
総評:
とても良いです。
価格(8,640円)に怯まず買える時に買っといた方がいいでしょう。 (2015.8)